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NHKよ,嘘っぱち印象操作報道は止めよ

4月2日朝7時のラジオニュースを聞いていてあきれてしまった。

どうも,NHKニュース原稿子(あるいは上からの指示なのか)はコロナ感染者が若者に多いという印象操作をしたいようだ。

小さな子は重症化しないと言われていた,0歳の子が重体だという報道。その事は事実だとしても,1人の症例が出たからと言っても,他の年代に比べて感染者の絶対数もずっと少なく症状も軽いのはゆるぎない事実だ。4月1日12:00現在の厚労省発表のデータでは,年齢確認できた陽性者2005名のうち,20歳未満は56名で,全体の2.8%。その時点まででは死亡・重症者は0だった。今朝のニュースはこれが1になったと煽っているわけだが,事実をどう捻じ曲げたいのか知らないが,典型的なチェリーピッキング報道だ。仮に昨日のデータにこの子1名が足されて57人中の1人となったとしても2%弱だ。70歳代の死亡重症者率14%や80歳代の26%に比べ桁が小さい。

その後に続けた「東京都では若者の感染が広がっている」というウソ報道の伏線にしたいならもっと悪質だ。

「NHKが調べたら,2月25日から昨日までの東京都の感染者416人のうち30代までの若者が163人でその比率が約4割だった」と,「だから若者に感染者が多い」と言いたいようだ。小池知事の会見の提灯持ちをしたいようだが,提灯が壊れている。

約4割というこの比率は正確には39.2%で,東京都の年齢別の0歳から39歳までの人口比率41.1%と同程度か,むしろ小さい。これでは若者が気をつけろという根拠には決してならない。はっきり言って,意図しなければバカ,意図的なら悪質な嘘である。むしろ,年齢構成とほぼ同じ比率の感染者数ということは,全年代で気をつけるべきなのだ。

発症率そのものも年代でさほど変わらず,大きく変わるのは死亡重症率だ。死亡者はもちろん重症者も決して出歩かないから,その分は差し引くにしても,特に若者が気をつけろという結論にはならない。

ちょっと調べればわかるような,事実に反する印象操作報道は悪質だ。感染拡大の防止に向け,適切な政策や国民個々の注意が必要なのは当然であるが,冷静で論理的な分析こそ必要で,このようなインチキ報道には騙されないようにしないといけない。

根拠かのように出した数字は完全にインチキであるが,もし,若者に「もぐり感染者」が多いのだとしたら話は別だ。しかしその根拠は無い。もしそれが疑われるのであれば,特に若者の検査数を増やすしかないのではないか。
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