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国力衰退とノーベル賞と

10月初頭のノーベル賞ウィークも終わって,今年は日本人の受賞はありませんでした。

例年,その時期になると,マスコミが盛り上がります。
さて今年は日本人何人受賞?とか。

残念ながら,もう無理です。

あべこべ政策を続けているのですから,今後出る可能性は低い訳です。
ニュートラルな惰性運転ならまだいざ知らず,アクセルとブレーキを逆に掛けているのですから。

もともと日本が強いのは,理系分野の物理学賞,化学賞,それに医学生理学賞でしょうか。経済学は取れた事がありませんし今後も厳しいでしょう。

いくら強かった分野の受賞者ら専門家が危機を訴えても,放置どころか,あべこべ政策を続けるのですから。
為政者にもマスコミ諸氏にも少しは学習してもらいたいものですが,重点分野にだけ金をぶち込んでも無駄金になるだけです。余っているところにばかりやるから無駄遣いが起こる。すると今度は,研究倫理がどうのこうのの事務仕事を増やしてまたぞろ研究者の時間を奪う。研究費が無いところまで無駄な書類作成ばかり増える。

役所での書類捏造が問題化して,どうでも良い事にまで書類作成を求める。「あつものに懲りてなますを吹く」状態。無駄な書類を作るのが仕事な人たちは良いが,研究メインの人たちに書類作成の仕事をさせて,余った時間に研究をやれと?

もう20年以上前から,惨状を訴えているのに,あべこべ政策,すなわち「ノーベル賞取れない政策」を強力に押し進めながら,「今年のノーベル賞は?」なんて言っているのですから,はっきり言っておバカです。

大学の独法化による運営交付金削減 ⇨ 競争的資金獲得のための研究時間の低下 ⇨ トップダウンと天下り役員の発生 ⇨ 教員の士気・自主性低下
いくつもの評価のための評価義務の発生 ⇨ 手を抜く奴がいるからと大多数の真面目な研究者に無駄な膨大な書類作成を義務化 ⇨ 研究時間の低下
学生の幼稚化により親などへの対応 ⇨ 大学が中学・高校化 ⇨ 研究などでき(るわけが)ない
学術研究への企業の参加が減少 ⇨ 研究資金減少

  とりあげれば,キリがないほどのマイナス要因があります。顕著に研究力が落ちているのですから,大きなマイナス原因が無いわけがありません。時代の流れで自然発生的なものは仕方ないにしても,人為的にやっている事だけでも防がないと取り返しがつきません。もう手遅れだと思いますが。先進国中でなぜか日本だけおバカをやっているのです。

  留学生30万人計画なるおバカなものもありました。日本の若者を放置して,奨学金とは名ばかりの教育ローンの借金を担がせて,たくさんの留学生受け入れに予算を使う。あれは偽装留学生を安く働かせる口実だったのでしょうか?

  科学技術政策だけとっても,「これでもか,これでもか」と逆噴射して衰退に突き進む我が国です。
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