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Think!

かつて米国の超大手コンピュータ企業にある案件で関わった事がありますが,当時そこの会社のモットーが,Think!でした。

対する我が方はといいますと,公式にその手のモットーなどありませんでしたが,研修などで奨励されることと言えば,「理屈じゃない!走りながら考えろ!」でした。

R社の研修も受けましたが,いわば相互にいじめ合いをさせるものでした。
そこでは批判禁止,自我無し,ご無理ごもっとも,まあいわば今で言うところの社畜教育です。

それはそうとして,しっかり考え抜いて賢くやるのと,追いつめられながら考えるのとでは,当然勝負は見えていますが,同社とは勝負するような立場ではなくて,売り込みですから,我が方の会社もしっかり立派に存続しています。

まあビジネスの立ち位置,ビジネスモデルの違いでしょうか。

日本の労働生産性が低いと言われています。
労働生産性とは,労働者1人1時間あたりの生産額のことですから,ずいぶんと荒っぽい数字ではありますが,サービス残業を大量にやっているはずなのに何故低いのでしょうか?

理屈は知りませんが,非正規雇用が増えれば下がるのだそうです。非正規雇用が増える中,年々労働生産性は上がっているそうですから,現場では相当な努力がなされているものと思われます。

しかし,この数字は金額で表されますから,汗水たらした労働よりも,金を動かす金融業が活発ならば数字が上がります。当然農業はこの数字の足を引っ張ります。

ではなぜこの数字が高い方が良いのでしょうか?
労働力人口が減って行く中で,生産を確保しようとしたら,必然的に上がらざるを得ません。手っ取り早いのが金融業中心となる事でしょう。しかし,実体の生産活動無くして,金融だけでやっていけるものでしょうか?調子のいい時は良くても,バブルがはじけたらお陀仏です。

過剰なサービスや,ムダの多い働き方などが原因と言われる事があります。本当にそうでしょうか?

顧客対応などにやたら丁寧で手間暇かけているのではないか?という,過剰サービスについては,「今は昔」の話だと思います。電話の問い合わせ対応などでも,自動音声でさんざん待たされて,やっとこさつながると言う,かつてのアメリカと同じようなシステムになっています。

「ムダの多い働き方」に関しては,かなり言えるかもしれません。
仕事を早く切り上げて,そのままレジャーに行くなんて職場は日本にはまず無いでしょう。私がかつて居たUSの職場では,クルマにキャンピングカーやらボートやらを引っ張らせて来ているご仁とかがいました。

土曜が休みになり,祝祭日が増えても日本人の労働期間はそれ以前よりも減っていないようです。と言う事は,残業や休日出勤が増えているという事です。

良く言えば,仕事の中に人生のやりがいや人としての誇りを見出していると。どんな仕事でも,単なる賃仕事と捉えず,良心的な仕事をするのがMade in Japanの信頼を勝ち得ている理由だと思います。しかし,その様な日本人の真面目さ勤勉さを悪用するかのような人たちがいます。

非正規雇用者をどんどん増やすというのも,労働生産性(という数字)を下げると言う皮肉なものです。それでも,数字は上がっているようですから,しんどい働き方をされているのだと思います。自分自身の仕事の中身をよくよく考えてみても,本当に必要なのかどうか,本来なら必要のなかった水増しされた仕事に忙殺されている現実があると思います。
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