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ISに武器を与えているのは?

私は平和主義者です。
けんかは絶対にイヤです。いや,喧嘩したって,仲直りすれば良いのですが,国家間で喧嘩して,集団殺人をする事は拒否します。

29日の朝のラジオのニュースでは識者らしい人が出て来て,「犠牲者が出ないと言ったとか言わないとかそう言う問題ではなく,なるべく被害が無くなる様に考えないとダメなのだ」と言った意味の事を述べていました。

いやはや,すごいです。はぐらかし,まじめに答えようとしない総理や防衛大臣の態度を全面肯定するような見事なコメントです。「ご無理ご尤も,歯向かうヤツなんてバカだ。言われた通りにやって,最善を尽くせ。」ということです。理屈ではないんだ,言う通りにヤレと。

日本人の一部か多数なのかは分かりませんが,こういうモードに入って来たのではないかと思います。NHKさんもそういう国民の空気を敏感に感じ取って報道しているのかも知れません。

少しくらい人が死のうが,国際情勢はそんな甘いものではないから,日本だけが平和主義を言っていたってしょうがないじゃないか。と,理想を投げ捨てて現実的対応をとるということでしょうか?

そういう人たちに乗って,「国民の命と幸せな暮らしを守る。」などと言うのは,全くの詭弁です。それが,今まで出来た事がありますか?国民の命と幸せな暮らしを極限まで犠牲にして戦争に突き進んだではないですか?

出来ない事をするというのは単なるウソですが,ここで言う,「国民」という主語は,一般国民多数ではなく,一部の支配階級の人であり,軍そのものであり,軍の上官です。一般国民は犠牲になるほうです。アメリカの様な世界最強の国で一般市民の権利の強い国でさえそうなのです。

国際情勢は複雑です。だといってウソを言っていいものではありません。ウソを隠す為にわざと複雑にしているのかも知れません。ウソをつく時は必ず本当らしくします。あるいは,カムフラージュ工作があります。

しかし,どんなに複雑に見えたって,物事には必ず単純な原理原則があります。
危険だ,邪悪だ,とあおるISに武器を与えているのは誰でしょうか?何処の国でしょうか?
彼らには武器製造能力はありませんから,必ずバックがいます。そしてその対抗勢力を援助するなど,どれだけ愚かなことでしょう。
日本の国際的イメージは良いと言われます。悪いのは近所の2,3国だけだと。その近所の国だって,貿易経済で相互依存関係にありますから,バカでもケンカをしたらお互い損だという理解はあるはずです。ケンカを煽るなどとは真性のバカ者だということです。

世代間の見解の相違もあるでしょうが,史実がわずか70年でコロコロ変わるものではありません。
先の大戦の膨大な犠牲。何のために国連は出来たのでしょうか?それでもケンカのネタは無くならないどころか,作ろうとする者達,人殺しをして金儲けをしようとする者どもの狙いにぴったりハマる愚を考えてみる必要があります。

現実を見ない理想主義と言われようが,理想は大事です。むしろ原理原則を見ようとしない過度の現実迎合主義より遥かにまともな態度だと考えます。

なぜなら,現実と言っていることが真の姿なのかどうか怪しいことが多いからです。実際,様々な分野で,現実だと思わされた事が単なる一方的なプロパガンダであったことが次々と明らかになっています。混乱を招いてしまった,イラク問題。それに基づいてとってしまった行動を見直すと言う事を殆どしません。直前の間違った行動を見直そうともしない人たちが,新たに大幅に拡大した行動で間違わないという保証がどこにあるのでしょうか?

「切れ目の無い対応」とバカの一つ覚えの様に言います。
はっきり言ってバカです。ケンカの備えなど,なるべく切れ目があった方が良いのです。仮に認めるにしたって真の緊急事態にのみ使うべきです。はっきり説明すら出来ない漠然とした危険に進んでいこうという愚かさに気付くべきです。武器を作らなければ良いだけなのですが,武器を作り危険な人々に与えた上で現実主義をとると。愚か過ぎです。
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