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クルマの所有コスト

クルマは税金のカタマリだと書きました。

購入して登録時に,高い取得税が掛かります。その上に消費税です。それに毎年の自動車税。
車検時の重量税と自賠責保険。
これは全く乗らなくても掛かって来る費用です。

その上にガソリン代にも沢山税金が含まれています。
高速道路を走れば,高速道路通行料金がかかります。

これらの車関係のコストを算出してみます。
車両価格200万円の排気量2Lの乗用車の新車を購入して,年間12000km走るとします。
燃費12km/Lとしますと,ガソリンは1000L消費することになります。その値段は税込み150円/Lとします。 取得時の税金関係
自動車取得税:200万円×0.9×0.03=5.4万円
消費税:200万円×0.08=16万円
重量税:3.69万円(1t〜1.5tとして,3年分)
自賠責保険:3.912万円(3年分)
自動車税:3.95万円(1年あたり)
最初の3年間の税金関係が,40万8520円です。

9年間乗るとして,売却価格ゼロとしますと,
車両価格:200万円
取得税:5.4万円
取得時消費税:16万円
重量税:11.07万円
自賠責保険:11.736万円
自動車税:35.55万円
ガソリン代:135万円

合計 414万7560円

その他にも,任意保険料,タイヤ代,オイルや消耗品含めた整備費用,修理代,駐車場代,高速道路代などが加算されるでしょうが,これははっきりしないため除外しますが,確実に掛かります。
車両価格の,少なくとも倍程度は掛かると見て良いでしょう。
このモデルでは,1年あたりのコストは,46万0840円となります。

13年乗るとすると,4年分加算されて,500万0692円で,1年あたり,38万5148円となります。
13年を越えると,自動車税が15%重課されますが,これをやられても,長く乗りさえすれば(壊れさえしなければ),年単価は下がり続けます。例えば,20年間乗れば,年単価は32万7605円となります。

もちろん,持たないのが一番安上がりであることは言うまでもありません。
13年乗るモデルで,ガソリン代を除いた税金関係の支払額は,23万5148円で,月約2万円ですから,車が必要なケースで,レンタカーを借りても,これ以下ならば十分お得ということです。9年乗るモデルでは月単価2万5900円,20年乗るモデルで,月単価1万4800円です。
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コメント 10

gonntan

よく計算されましたね~~
税金だけで、っていうところが現実的な線で考えるポイントでしょうか
by gonntan (2015-06-09 21:45) 

Enrique

gonntannさん,ありがとうございます。
ガソリン代にも半分弱税金が含まれますので,これも取り出してみたほうがわかりやすいと思います。一方,自賠責保険は税金とは言えない面はあると思います。むしろ,ここでは入れていませんが,高速代のほうが日本特有の税金的コストだと思います。いずれにしろ世界トップクラスの負担であることは間違いありません。
by Enrique (2015-06-10 05:38) 

majyo

車が無いと、動きが取れないのですが
いつも心苦しく思っています。二酸化炭素まき散らす?
でも、高額納税者という事にもなりますね。
東京時代に一度廃車したのですが、当地へ来たら
やっぱり必要。畑をやればもっと必要!
事故起こさないのに、保険料も高い。では起こした方が良いか?
それも困る・・・・・
高速道路はほとんど乗りません。
岩手から下で戻ってきました(*^。^*)
by majyo (2015-06-10 19:42) 

Enrique

majyoさん,ありがとうございます。
実は書こうと思っているのですが,アメリカでは車の税金関係はただ同然です。ハイウェイも何千マイル走っても基本タダ。その代わり?と言っては何ですが,保険料がバカ高いです。むしろ日本では保険料はかなり低いですが,これは自賠責という強制保険と事故率の低さが効いているものと思います。
by Enrique (2015-06-11 06:43) 

Ujiki.oO

なかなか考えさせられる切り口ですね。 ショールームなり「試乗」しますと、少し背伸びしてでも、より高額の「高級車」が良いと思わせる、「人の無理をしてでも背伸びさせて購入の決断をさせる」様々な段階、仕様の自動車の設計技術には、とても頭が下がります。 「いつかはクXウX」等と、定年退職金で高級車やスポーツカーを購入する高齢者にとっては、「自分へのご褒美」なのか、若かりし日の「デートの喜び」の為の投資なのでしょうか・・・・・ どちらにしても、購入する決断の時には、「判っているけど、後先は考えない!」ことの様にも感じますね。 無理して新車を購入するのなら「水素自動車」と思いますが、「水素自動車」なら、どれだけ損をするのでしょう?(微笑)
by Ujiki.oO (2015-06-12 13:37) 

Enrique

Ujiki.oOさん,ありがとうございます。
クルマの維持費がバカ高いので,税金支払いの節減ならば軽自動車でしょう。しかし,私はこれを選びません。現在の軽自動車は普通小型車と殆ど変わらなくなっているようですが,別に見栄とかでなく,単に車両価格が高いからです。税金に払う分が業者に行っているような理不尽さを感じます。
余裕のある方は,どんどん高級車に乗って経済を刺激してもらえば良いと思います。高級車の方が車両代と税金の比率からいったらお安いですから。
よく調べていませんが水素自動車にはかなりの軽減税率があるようですね。新技術を優遇して普及を図るのも良いと思いますが,古い車に重課するのはどうかと思います。水素自動車でも13年乗ったら重課になるのでしょうから。
by Enrique (2015-06-13 09:20) 

Ujiki.oO

Enrique さん、こんばんは。 なるほど14年目からの格段の重石があるのですか。 勉強になります。 軽4トラックは、とても便利だし、ノーメンテで壊れるまで乗りますが、それも13年のお付き合いとは不自由ですね。 ハイブリッド車の高額なバッテリーの寿命を考えると、13年走れるのかが疑問ですし、100%電気自動車も同類。 NISSANのゴーン社長は「電気自動車のバッテリーはリース契約にして、どんどん新しいバッテリーと交換します」のPRは良いと思いましたが、リース料金が安いなら歓迎できます。 内燃式自動車よりも永く乗れる筈ですけど、同じ13年のギロチンが待っている・・・・ 水素自動車に至っては、バッテリー依存度が少ないので、寿命は格段に伸びる筈ですけど、それも同じ13年の税金の重い鎖付き。 結局は13年目には、お金を払って処分ですかね。 政府としては「古い自動車は乗るな」と言う方針?
 米国では「扉が外れて無い自動車」でも平気で公道を走っていますが、人と車が同じ土俵で行き交う日本では危険ですかね。 それでも自動車が必要な生活ならば、「対人・対物の立派な保険に加入しつつ」+「壊れるまで乗る」精神に賛成します。
by Ujiki.oO (2015-06-13 19:02) 

さきしなのてるりん

昔維持費の計算したこと合ったけど、こんな風にはできなかったなぁ。
by さきしなのてるりん (2015-06-15 15:59) 

Enrique

Ujiki.oOさん,ありがとうございます。
そうですね。ハイブリッドでも電気自動車でも,ネックは生もののバッテリーですね。何のバッテリーでも10年も持ったものは記憶に無いですね。水素燃料電池車は原理的にはバッテリーが無くても良いのでその点良いはずなんですがね。
日米では車に対する安全意識が全く異なりますね。アチラの合理的な面も多いですが,人の安全意識の違いが大きいと思います。
by Enrique (2015-06-17 08:34) 

Enrique

さきしなのてるりんさん,ありがとうございます。
ガソリン代の中に含まれる税金も分離すべきですが,掛かる最低限のコストで出してみました。まだまだ,これに修理代や高速代,反則金などがかかりますね。
by Enrique (2015-06-17 08:36) 

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