様々な分野のグローバル化

グローバル化が行き過ぎてその反動が来ているというのが，現在の状況の様です。

仕切りが取り外されれば，どんどん混ざっていくのは，エントロピー増大の原理を持ち出さなくても自明のことです。

市場原理に任せられれば，経済的な弱肉強食がはびこります。
幸か不幸か日本は島国で，陸続きの国よりは交流は少ないかもしれません。

かつて日本の国土は山川に寸断されていました。そのような地理的物理的制約に加え，主要街道には関所なる人為的な障壁がありました。その結果かどうか，小さな島国ですが地方には結構独自性があり，方言や風俗風習の違いが生まれました。「お国じまん」という言葉が残っています。日本で国とは，今でいう県の事だったわけです。

今はどうでしょうか，お店はチェーン店ばかり。国内どこへ行っても同じようなものです。
全国各地は高速鉄道で結ばれ，駅のある都市は，賑わいますが素通りの沿線の都市は寂れるばかり。「国土の均衡ある発展」とはまるで反対の結果となっているようです。

新幹線でも，速達タイプが停車する駅は安泰ですが，そうでない駅では在来線の特急の方が良かったようです。全国の速達タイプが止まらない駅は思いのほか寂れています。ましてや，新幹線の駅そのものが出来なかった都市は悲惨です。あちこちの新幹線で起こっている現象なのですが，あちこちで同じ間違いが繰り返されます。