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一部業者の横暴

町内会長をしていますと,いろんな人が訪ねてきます。
アパート工事の業者は非常に丁寧で礼儀正しい人たちです。しっかりした会社。きちんとした仕事をしている様に見受けられます。ボランティアで会長を引き受けている此方の立場もよく理解されているのでしょう。特にこちら側に面倒が掛かる事も無いのですが,丁寧に挨拶にいらっしゃいます。


しかし,あやしくなって来るのがその他行政がらみの工事関係者です。
どこそこの電柱工事をやるから,交通を止めるとか言いますので,「それは何時ですか?」と聞くと,何と2カ月も幅を持った期間のそのうちの1日か2日だとか言います。そして,「警察への届け出が必要だから」と。
「日を特定してもらわないと,意味がありませんので判は押せません。」
というと,困った顔をされ「調整する」という事で,結局2週間くらいの期間を示しましたので,当方も渋々判をしました。いくら工事自体は1日・2日とは言っても,日がはっきりしなければ,その期間はずっと留意していなくてはなりません。

工事業者にしたら重機の準備などの算段もあるのでしょうが,2カ月も幅を持った期間では殆ど意味は無く,単なる警察署対応だったのでしょう。今までの会長は恐らくめくら判をしていたのでしょう。

そういうのが何度かあって,「日を特定しろ」と言うと,来なくなった業者もいました。頬かむりしたか,当方の三文判でも勝手に押したか何れかなのでしょう。

「接地工事をする。」と言うので,「何種接地なのですか?」と聞いても,なにやらあやふやで説明できない業者。

日程に関しては,自分たちの都合最優先で,工事業者はお客などの都合を聞くふりをしてまず聞かないのでしょう。これは仕事の上での話ですが,「この日だけは工事を止めてくれ」と言った日に,わざわざ土砂の搬出を当てて来て,ダンプ車両の往来で非常に危険を冒した業者もいました。


一番腹が立ったのは,学校の工事をする業者の,おそらく現場監督なのでしょう。なかなか仕事が出来そうな男ではあります。やはり,工事現場を設営するのを警察に届け出るため,地元の町内会長の判が欲しいと,いきなり平日昼間にやって来たらしく,「都合の良い時間を電話をしろ」と言い残して行ったそうです。

別に,こちらが何か先方に頼み事をするわけではありません。しかし彼の対応は,まるで業者同士のやり取りです。いついつ来てくれるよう電話連絡しましたが,またその態度がいけません。実際に来ても,こちらが業者対応あたり前かのような,「地元の町内会長に判を貰う事になっているのだ!」と,説明を求めるこちらがまるで手間を掛けるジジイかの様に,非常に居丈高な態度をとるので,ついに怒りが爆発し,怒鳴りつけました。

「お前たちは,市からカネを貰って仕事をしているんだろうが,こっちはむしろ市税を払いながらの全くのボランティアなんだ。何でお前らの便宜を図ってやらないといけないんだ!」と,いくら怒鳴りつけても,奴も慣れているのか,平然として帰って行きました。

工事が進んで,しばらくしたある朝,工事現場から怒鳴り声やらわめき声が聞こえてきます。外国人風の作業員らに大声で怒鳴り散らす,おそらく奴の声が聞こえてきました。「学校の工事現場でその様な事があってはならないのではないか?」と,こちらも住民側の代表者ですから市の担当部署に通報したのは言うまでもありません。


訪ねて来る工事関係者だけとっても,紳士とヤクザ位の違いでした。むろんアパート会社の人の様に丁寧な人も多く,最後の奴が一番ひどかったわけですが,おそらく入札で市の仕事をとり,外国人作業者らに作業をさせている己らが偉いとカン違いしているのでしょう。おそらく,市の担当者などにはへらへらして,直接利害関係が無いと見るや,態度を豹変させるタイプの者なのでしょう。胸糞が悪くなる者でした。
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