SSブログ

日本社会のひずみ

戦後高度成長をした日本,
経済成長が鈍化する中,世の中に様々なひずみが現れています。

これをひずみと見るのか,戦前の社会への復古と見て,それを良しと認めるのでしょうか。
多くの日本国民にとっては良くないし,国の衰退に手を貸しているだけだと思います。

多少のムダがあったって,経済がばんばん成長する時代ならば,余り目に入りませんでした。
世の中のムダに目を向けるより,働け働け,それゆけバンバン。
ごちゃごちゃ言ってないで,目の前の課題を片づけろ,理屈など後回しで良い。
私が会社で働いていたころは,そう言われて来ました。その後,職を変えましたが,そうラクをさせてもらう事はありませんでしたが,何とか食わせてもらい,子どもも育てて来ました。様々な幸運に恵まれ,何とかやっているというのが実態です。私には親の財産はありません。相続は放棄しました。教育してもらったのが唯一の財産だと思っています。

莫大な財産を引き継ぐ人は,何かと苦労が多いと言います。
子に引き継ぐにしても,税務署はおいしいところだけを取って行くので,子どもは余り資産価値の無いものを相続しなければならない。親類でもそう言っている人もいます。それなりに同情はしますが,マイナスならば放棄してしまえば良いですし,あるいは地元に寄贈するなりすれば良いと思います。私の遠縁にはそう言う方もいます。元々社会から得たものだから,回りまわって社会に還元してもバチはあたらない上,何よりも金満の馬鹿息子・娘を産まないのは,社会として大いなるプラスだと思います。

そういうと,共産主義者だと攻撃する輩がいます。よほど親の遺産をありがたく引き継いでいる方か,よほど単純思考で,「共産主義=悪」としか捉えられない人なのでしょう。
能力を持った者が財を握るなら良いのですが,能力を持たない者が財だけを持っていると碌な事をしません。自分の能力と才覚で得た財をどう使おうが勝手ですが,相続で財を得た人はそうでないところに問題があるわけです。

公平な社会などあり得ないですが,教育の機会均等は担保すべきです。子供に競争前に差をつけてどうするのでしょう。残念なことに,近年「米百俵」の歴史の教訓を正しく理解する為政者はいません。窮乏の時こそ次代の教育に使わなければならないのに,教育予算をけちる国に将来は無いと言い切れます。現在の政治で最も良くないのは,教育を管理したがり,そのくせ公費支出をけちる事です。「教育は統治行為」だと喝破した者がいました。まさしく,それをエコノミーにやっているのが現在の姿ではないでしょうか。

そして,子供の教育以前に「子供を産んで育てること自体ぜいたく!」だと言う様な風潮を生んでしまいました。
国の存続に関わる様な人口問題を,自己責任にしてしまいました。
これでは,生活防衛として,子供を持ちたくない。のは当然ですし,
持ちたくても経済的事情でムリ。
その前に結婚ができない。

こんな社会を放っておいて良いわけがありません。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:学問

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。